「がれき受け入れと焼却・埋め立て」講演会 青木泰さん 報告
がれき関連の講演会に行ってきたので、ノートをアップしておきます。
女川のがれき焼却に関する稲城市 狛江市 府中市 国立市 の4市の市民を対象とする説明会が5月11日に稲城市で行われる予定です。
4市の市民以外には発言権がないというシビアなものです。
反対の意思表示をしていくためには、その場で訴えるしかない。
という声が会場から寄せられていました。
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講演会メモ
「がれき受け入れと焼却・埋め立て」講演会 青木泰さん
「ごみ焼却を考える会 In Tama」主催
2012/04/07
がれき処理のコストは
阪神・淡路 2.2万 (地元処理)
今回の女川のがれき 6-7万/トン
がれきは本来、地区内処理が原則。遠くに運べば運ぶほどコスト高になる。
なぜ、そんなことをするのか?
被災地の24万人中12万人に職がなく人口流出の危機。
環境省のいうようにがれきが安全ならば、地元で処理して雇用を作るべきではないか。
そもそも、環境庁の政策ははじめから、広域処理ありき。
現在のがれきの推定量が2,200万トン~2,400万トン。
これは年間に処理される国内のゴミ総量の半年分に相当する。
これだけみると多いようだが、阪神・淡路の時の1,700万~2,000万トンはほとんど兵庫県で処理できた。
期間も1年で半分の量を処理することができた。
環境省の政策への疑問
広域処理は昨年の6月23日の環境省の方針で決まっていた。
汚染された福島のがれきは福島で処理し、岩手・宮城を広域処理と決まった。
この時点では、環境省は汚染は福島に限定されていると考えていた。
しかし、その後の稲藁、牛肉汚染問題、陸前高田の松(京都五山の送り火)問題が明らかになり、汚染は福島外にも及んでいることがわかった。
(ex.早川マップ)
岩手・宮城でも処理施設から高濃度の焼却灰が検出され、露天に晒されたがれきが安全ではないことは誰の目にも明らかとなった。
その後も環境省の説明は一貫していない。
大臣は「がれき処理が遅れている」といい全国に受け入れるよう理解を求め、環境省は「順調」という。
3年以内に処理というが、阪神・淡路の前例に合わせているだけではないか。
政令都市の仙台は地元に処理施設を建設しようとしているが、陸前高田が地元で処理プラント建設を計画したところ、県が待ったをかけた。
各地での対応がちぐはぐ。
早めに広域処理しなけれないけない根拠はすでにないにもかかわらず、こだわり続ける環境省。
現在、環境省は以下のような説明をしている。
1、すでに東京も同程度に汚染されているから、東京での焼却は問題が少ない(ナンセンス!)
2、焼却炉にはバグフィルターがついているから大丈夫、実際排ガスはND
安全性についての疑問
環境省は326の交渉では「放射能についての所見がない」と公言した。
愛知県・神奈川県ががれき受入れの安全基準を示すように環境省に申し入れたが、個別に判断してほしいとの返答があった。
つまり、環境省にはどれくらいならば安全という基準がないし、独自に測定していないので基準が出せないのは明らか。
焼却して本当に安全なのか
セシウムは焼却によって消えるわけではない。
有機体は燃焼することで、ガスと塵になる。不完全燃焼すると塵が増える。
当初、環境省は99.9%の除去がバグフィルターで除去できると言っていたが、対応する研究があるわけでなく、まったく根拠がない。
「サッカーのゴールネットで野球ボールを捕捉するに等しい」「パンツでオナラは防げない」
フィルターメーカーも放射性物質に対する効果を保障していない。
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長いので質疑は省略しました。
全文は「コマエノコドモ」のMLに投稿しました。狛江在住の方で活動に関心をお持ちの方は、こちらからML加入の意志表示をしてください。返信いたします。(現時点では狛江在住、HN不可を条件とします)
こちらから
女川のがれき焼却に関する稲城市 狛江市 府中市 国立市 の4市の市民を対象とする説明会が5月11日に稲城市で行われる予定です。
4市の市民以外には発言権がないというシビアなものです。
反対の意思表示をしていくためには、その場で訴えるしかない。
という声が会場から寄せられていました。
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講演会メモ
「がれき受け入れと焼却・埋め立て」講演会 青木泰さん
「ごみ焼却を考える会 In Tama」主催
2012/04/07
がれき処理のコストは
阪神・淡路 2.2万 (地元処理)
今回の女川のがれき 6-7万/トン
がれきは本来、地区内処理が原則。遠くに運べば運ぶほどコスト高になる。
なぜ、そんなことをするのか?
被災地の24万人中12万人に職がなく人口流出の危機。
環境省のいうようにがれきが安全ならば、地元で処理して雇用を作るべきではないか。
そもそも、環境庁の政策ははじめから、広域処理ありき。
現在のがれきの推定量が2,200万トン~2,400万トン。
これは年間に処理される国内のゴミ総量の半年分に相当する。
これだけみると多いようだが、阪神・淡路の時の1,700万~2,000万トンはほとんど兵庫県で処理できた。
期間も1年で半分の量を処理することができた。
環境省の政策への疑問
広域処理は昨年の6月23日の環境省の方針で決まっていた。
汚染された福島のがれきは福島で処理し、岩手・宮城を広域処理と決まった。
この時点では、環境省は汚染は福島に限定されていると考えていた。
しかし、その後の稲藁、牛肉汚染問題、陸前高田の松(京都五山の送り火)問題が明らかになり、汚染は福島外にも及んでいることがわかった。
(ex.早川マップ)
岩手・宮城でも処理施設から高濃度の焼却灰が検出され、露天に晒されたがれきが安全ではないことは誰の目にも明らかとなった。
その後も環境省の説明は一貫していない。
大臣は「がれき処理が遅れている」といい全国に受け入れるよう理解を求め、環境省は「順調」という。
3年以内に処理というが、阪神・淡路の前例に合わせているだけではないか。
政令都市の仙台は地元に処理施設を建設しようとしているが、陸前高田が地元で処理プラント建設を計画したところ、県が待ったをかけた。
各地での対応がちぐはぐ。
早めに広域処理しなけれないけない根拠はすでにないにもかかわらず、こだわり続ける環境省。
現在、環境省は以下のような説明をしている。
1、すでに東京も同程度に汚染されているから、東京での焼却は問題が少ない(ナンセンス!)
2、焼却炉にはバグフィルターがついているから大丈夫、実際排ガスはND
安全性についての疑問
環境省は326の交渉では「放射能についての所見がない」と公言した。
愛知県・神奈川県ががれき受入れの安全基準を示すように環境省に申し入れたが、個別に判断してほしいとの返答があった。
つまり、環境省にはどれくらいならば安全という基準がないし、独自に測定していないので基準が出せないのは明らか。
焼却して本当に安全なのか
セシウムは焼却によって消えるわけではない。
有機体は燃焼することで、ガスと塵になる。不完全燃焼すると塵が増える。
当初、環境省は99.9%の除去がバグフィルターで除去できると言っていたが、対応する研究があるわけでなく、まったく根拠がない。
「サッカーのゴールネットで野球ボールを捕捉するに等しい」「パンツでオナラは防げない」
フィルターメーカーも放射性物質に対する効果を保障していない。
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長いので質疑は省略しました。
全文は「コマエノコドモ」のMLに投稿しました。狛江在住の方で活動に関心をお持ちの方は、こちらからML加入の意志表示をしてください。返信いたします。(現時点では狛江在住、HN不可を条件とします)
こちらから
by shinzawa-k
| 2012-04-08 01:16
| がれき