狛江の放射能を心配する有志による情報交換会(仮)
4月27日 コマエノコドモの呼びかけで、「狛江の放射能を測る会」「野菜プロジェクト」ほかの狛江市内で放射能測定などをしている団体・個人の情報交換会が中央公民館で開かれました。
以下、簡単ですがレポートです。
【参加者】
狛江の放射能を測る会から、西尾さん、須貝さん、鈴木えつお市議、岡村しん市議ほか全6名。
野菜プロジェクトから高木さん、幸野さん
生活者ネットから池座さん、吉野市議
そのほか市原市議、山田市議 Oさん
コマエノコドモから、新澤ほか全7名の計20名でした。
【報告】
コマエノコドモ:
すでにホームページで報告した空間線量や土壌、地場野菜などの測定データを報告しました。
新しいところは2012年中の空間線量のデータと和泉本町近辺の市の測定値と空間線量の比較のデータを出しました。
空間線量の値は横ばいか少し下がりつつあることがうかがわれ、市の測定値とコマエノコドモの測定値の間に大きな乖離はないと感想を述べました。
放射能を測る会:
継続して行われている市内の定点での線量測定では、おおむね横ばいか減少傾向にあること。例外的に高かった喜多見駅前は御影石が原因の自然放射能であり心配はないということ。昨年、4月にとんぼ池公園に移植された芝生の線量が高かった件については市に通報して交換作業をしてもらったとのことでした。
最近のトピックとしては、きたみふれあい広場近くの野川岸にある排水溝が0.280μSv/hの高線量だったので、世田谷区と都へ働きかけたら泥が撤去され、測定値が下がったとのこと。
市の走行サーベイの値の信頼性の検証のため、電研の周囲の測定を行ったり、市の測定で高かったところを自主測定したが、市のデータと乖離するものはなかった。
そのほか昨年に引き続き福島に遠征して、いわき市の被災者支援団体と脱原発の団体と交流を深め、また国道399号線沿いの線量測定を行ったが、都内とはまったく異なる高線量の中、昨年とほとんど変わらないかむしろ高い所さえあったということでした。
測る会の考えとしては市内の空間線量に大きな問題となる箇所はあまりなく、市の測定も概ね妥当だとみている。ただし、子どもの健康に関わるような公園や校庭、園庭においては同じ機械を使って、地上に近いところで丁寧に測定すべき。まず、23年中に市が測定して0.1μ以上の値のでたところから再検査して欲しいとお願いしている。
測る会としては、子どもの健康にかかわる給食食材の検査に際し、応用光研工業製のFNF-401(430万円)の機械の購入を市に働きかけているということでした。
(注)測る会のデータの詳細はこちらに (.doc)
https://mail.google.com/mail/?ui=2&ik=aeed17f07f&view=att&th=13e4b0ed74b93fab&attid=0.1&disp=safe&zw
野菜測定プロジェクト:
実質的に高木さんと幸野さんで運営されています。現在まで参加者29名。出資金により、10検体の測定を行っています。昨年のコマエノコドモの測定と同じように柑橘、シイタケ、タケノコなどの地場の農産物からセシウムが検出されました。値は、現在のところ、どれも10ベクレル以下でした。高木さんのお考えとしては、測定をきちんと行い不検出のものであれば積極的に地場の野菜を給食に使ってもらいたい。現場の栄養士との連携をもっと深めたいのだが、その方法をどなたかご存じないかというお話でした。
また幸野さんは「自主保育おひさまの会」としても測定をされていて市内の柑橘から検出されたこと、和泉多摩川近辺の多摩川の土手の土などからも3桁のセシウムが出ていること。ただ、表土の入れ替わりの大きなグランドでは値が低かったことを報告いただきました。
狛江・生活者ネットでは東和泉の公園や野川でもガイガーカウンターで継続測定し、HP等を通じて市民に発信されています。池座さんよりネットの測定コマエノコドモや測る会と同様に横ばいか減少傾向にあることを教えていただきました。
市原市議は3.11後1年の昨年春に市民測定室に土壌や落ち葉などを持ち込み測定をされています。元和泉のご自宅で昨年採取した数ヶ月放置した常緑樹の落ち葉に200Bq以上のセシウムが出ていたのは驚きでした。今年も同時期の同種の検体測定をしています。公表できる検体を選んでいるとのことでした。
【マトメ】
新澤個人のマトメとなりますが、以下のようなことがポイントだったと考えます。
1.空間線量としては落ち着いてきている。
2.ただし、局所的なマイクロスポットの存在は現在でも否定できない。
3.現在、市が測定していない市内の公園、保育園等の園庭、学校の校庭の測定は道路より慎重に行ってほしい。
また、それらの場所の測定に当たっては市民参加の原則に従って、市民の立会いのものに行われるべき。
4.地場野菜については、測定しても公表の仕方等、考慮すべきことも多いがやはり安全性を確認したい
5.震災後年月が経過していくなかで、校庭などの公的な場所を市民の手で計測すること、測っても公表できないことが残念。
6.市民と市が協働して、測定した結果を共有し、こどもたちの健康を損なうことのない方法をさぐることできればいいのに。
【今後に向けて】
まず、市が準備している「市内の公園、保育園等の園庭、学校の校庭等の線量測定」への市民の参加を働きかけることを全会一致で決定しました。
また、今後も会を持ち、給食食材や地場野菜の測定のあり方をはじめ、ひろく子どもの健康について意見交換をすることにしました。
おわり
以下、簡単ですがレポートです。
【参加者】
狛江の放射能を測る会から、西尾さん、須貝さん、鈴木えつお市議、岡村しん市議ほか全6名。
野菜プロジェクトから高木さん、幸野さん
生活者ネットから池座さん、吉野市議
そのほか市原市議、山田市議 Oさん
コマエノコドモから、新澤ほか全7名の計20名でした。
【報告】
コマエノコドモ:
すでにホームページで報告した空間線量や土壌、地場野菜などの測定データを報告しました。
新しいところは2012年中の空間線量のデータと和泉本町近辺の市の測定値と空間線量の比較のデータを出しました。
空間線量の値は横ばいか少し下がりつつあることがうかがわれ、市の測定値とコマエノコドモの測定値の間に大きな乖離はないと感想を述べました。
放射能を測る会:
継続して行われている市内の定点での線量測定では、おおむね横ばいか減少傾向にあること。例外的に高かった喜多見駅前は御影石が原因の自然放射能であり心配はないということ。昨年、4月にとんぼ池公園に移植された芝生の線量が高かった件については市に通報して交換作業をしてもらったとのことでした。
最近のトピックとしては、きたみふれあい広場近くの野川岸にある排水溝が0.280μSv/hの高線量だったので、世田谷区と都へ働きかけたら泥が撤去され、測定値が下がったとのこと。
市の走行サーベイの値の信頼性の検証のため、電研の周囲の測定を行ったり、市の測定で高かったところを自主測定したが、市のデータと乖離するものはなかった。
そのほか昨年に引き続き福島に遠征して、いわき市の被災者支援団体と脱原発の団体と交流を深め、また国道399号線沿いの線量測定を行ったが、都内とはまったく異なる高線量の中、昨年とほとんど変わらないかむしろ高い所さえあったということでした。
測る会の考えとしては市内の空間線量に大きな問題となる箇所はあまりなく、市の測定も概ね妥当だとみている。ただし、子どもの健康に関わるような公園や校庭、園庭においては同じ機械を使って、地上に近いところで丁寧に測定すべき。まず、23年中に市が測定して0.1μ以上の値のでたところから再検査して欲しいとお願いしている。
測る会としては、子どもの健康にかかわる給食食材の検査に際し、応用光研工業製のFNF-401(430万円)の機械の購入を市に働きかけているということでした。
(注)測る会のデータの詳細はこちらに (.doc)
https://mail.google.com/mail/?ui=2&ik=aeed17f07f&view=att&th=13e4b0ed74b93fab&attid=0.1&disp=safe&zw
野菜測定プロジェクト:
実質的に高木さんと幸野さんで運営されています。現在まで参加者29名。出資金により、10検体の測定を行っています。昨年のコマエノコドモの測定と同じように柑橘、シイタケ、タケノコなどの地場の農産物からセシウムが検出されました。値は、現在のところ、どれも10ベクレル以下でした。高木さんのお考えとしては、測定をきちんと行い不検出のものであれば積極的に地場の野菜を給食に使ってもらいたい。現場の栄養士との連携をもっと深めたいのだが、その方法をどなたかご存じないかというお話でした。
また幸野さんは「自主保育おひさまの会」としても測定をされていて市内の柑橘から検出されたこと、和泉多摩川近辺の多摩川の土手の土などからも3桁のセシウムが出ていること。ただ、表土の入れ替わりの大きなグランドでは値が低かったことを報告いただきました。
狛江・生活者ネットでは東和泉の公園や野川でもガイガーカウンターで継続測定し、HP等を通じて市民に発信されています。池座さんよりネットの測定コマエノコドモや測る会と同様に横ばいか減少傾向にあることを教えていただきました。
市原市議は3.11後1年の昨年春に市民測定室に土壌や落ち葉などを持ち込み測定をされています。元和泉のご自宅で昨年採取した数ヶ月放置した常緑樹の落ち葉に200Bq以上のセシウムが出ていたのは驚きでした。今年も同時期の同種の検体測定をしています。公表できる検体を選んでいるとのことでした。
【マトメ】
新澤個人のマトメとなりますが、以下のようなことがポイントだったと考えます。
1.空間線量としては落ち着いてきている。
2.ただし、局所的なマイクロスポットの存在は現在でも否定できない。
3.現在、市が測定していない市内の公園、保育園等の園庭、学校の校庭の測定は道路より慎重に行ってほしい。
また、それらの場所の測定に当たっては市民参加の原則に従って、市民の立会いのものに行われるべき。
4.地場野菜については、測定しても公表の仕方等、考慮すべきことも多いがやはり安全性を確認したい
5.震災後年月が経過していくなかで、校庭などの公的な場所を市民の手で計測すること、測っても公表できないことが残念。
6.市民と市が協働して、測定した結果を共有し、こどもたちの健康を損なうことのない方法をさぐることできればいいのに。
【今後に向けて】
まず、市が準備している「市内の公園、保育園等の園庭、学校の校庭等の線量測定」への市民の参加を働きかけることを全会一致で決定しました。
また、今後も会を持ち、給食食材や地場野菜の測定のあり方をはじめ、ひろく子どもの健康について意見交換をすることにしました。
おわり
by shinzawa-k
| 2013-05-10 00:01
| 勉強会